ごっそり(読み)ゴッソリ

デジタル大辞泉 「ごっそり」の意味・読み・例文・類語

ごっそり

[副]
余すところなく全部。根こそぎ。残らず。「ごっそり(と)盗まれる」「土砂ごっそり(と)崩れる」
数量の多いさま。「株でごっそり(と)もうける」
[類語]ごそっと残らず洗いざらいくまなく根こそぎ虱潰しすべて何もかもことごとくなべて悉皆しっかい余すところなく漏れなく逐一ちくいちすっかりそっくり一から十まであまねく満遍ない万事一切一切合財丸ごとすっぽりいちいち細大漏らさず何でもかんでも根掘り葉掘りそっくりそのまま全部徹頭徹尾残り無く通じて総じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一通り一渡り一つ一つ凡そ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ

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精選版 日本国語大辞典 「ごっそり」の意味・読み・例文・類語

ごっそり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 多くの物を残らず取ったり与えたりするさまを表わす語。ねこそぎ。全部。
俳諧・飛梅千句(1679)賦何箱俳諧「ほしひほととる山の秋鹿〈西里〉 露の世に他人の跡もこっそりと〈西伊〉」
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二「嘘のやうな金が、そしてゴッソリ重役の懐に入ってくる」
② 特に、髪の毛を全部剃り落とすさまを表わす語。
咄本・鹿の子餠(1772)俄道心「ひたと出っくわした所、ごっそり剃た道心すがた」

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