一通り(読み)ヒトトオリ

デジタル大辞泉 「一通り」の意味・読み・例文・類語

ひと‐とおり〔‐とほり〕【一通り】

一つ種類。一つの組合わせ。「治療法は一通りしかない」
物事程度が普通であること。尋常。「あの苦しさは一通りではなかった」
一応、全体にわたっていること。副詞的にも用いる。あらまし。ひとわたり。「一通り知識はある」「用具一通りそろっている」
一度に通りすぎること。
「秋の急雨しぐれ―して」〈太平記・一三〉
[類語](2尋常一様尋常一般普通一般的通常平常通例標準標準的平均的平凡並みつねただ当たり前在り来り常並み世間並み十人並み日常茶飯事ノーマルレギュラースタンダード/(3一応およそ一遍丸ごとそっくりそのまま全部徹頭徹尾残らず残り無く余すところなくことごとく通じて総じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一渡りごそっとごっそりすっかり一つ一つ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ細大漏らさず洗いざらい何もかも何でもかんでも根こそぎ漏れなく隈なく万事一から十まで一切いっさい一切合切いっさいがっさい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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