一切合切(読み)イッサイガッサイ

デジタル大辞泉 「一切合切」の意味・読み・例文・類語

いっさい‐がっさい【一切合切/一切合財】

同義語の「一切」と「合切」を重ねて、意味を強めた語》
全部。残らず。すべて。「―が灰になる」「―を売り払う」
(あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)全然。いっさい。「今後は―関知しない」
[類語]万事一切有りたけ有りったけ残らず洗いざらいくまなく根こそぎ虱潰しすべて何もかもことごとくなべて悉皆しっかい余すところなく漏れなく逐一ちくいちすっかりそっくり一から十まであまねく満遍ない丸ごとごっそりすっぽりいちいち細大漏らさず何でもかんでも根掘り葉掘りそっくりそのまま全部徹頭徹尾残り無く通じて総じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一通り一渡りごそっと一つ一つおよ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめ総なめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「一切合切」の解説

一切合切

何もかも。全部。残らず。すべてのもの。いっさい。

[使用例] 手ブラまま日本に逃げ帰って、一切合財を放り棄てたままである[檀一雄火宅の人|1975]

[使用例] 不意に自分の側にいる妻も、遊園地にいる子供も、いな、この遊園地も百貨店も一切合財が消え失せて、自分一人、見知らぬ場所に立っているような気がした[福永武彦海市|1968]

[解説] 同じ意味の「一切」と「合切」を重ねて、その意を強めた語。下に打消の語を伴って副詞的にも用い、「合切」は「合財」とも書きます。

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