精選版 日本国語大辞典 「風波」の意味・読み・例文・類語
ふう‐は【風波】
〘名〙
※懐風藻(751)遊吉野宮〈中臣人足〉「風波転入曲。魚鳥共成倫」 〔楚辞‐九章〕
② 争いやもめごと。また、人生や社会の中で処していく上での困難、苦しみなど。なみかぜ。
※菅家文草(900頃)四・読家書有所歎「豈憂三伏臘貧二家産一、唯畏三風波嶮二世途一」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉六「少々家内に風波(フウハ)があっても」 〔白居易‐除夜寄微之詩〕
かざ‐なみ【風波】
〘名〙 風と波。また、風によっておこる波。かぜなみ。
※哲烈禍福譚(1879‐80)〈宮島春松訳〉二「風瀾(カザナミ)の、船に適(かな)へば矢を射る如く、青海原の青々と」
かぜ‐なみ【風波】
〘名〙 風と波。また、風のために起こる波。かざなみ。
※書紀(720)神代下(水戸本訓)「玉依姫、直(ただ)に風波(カセナミ)を冒(をか)して海辺(へた)より来り到り」
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