普及版 字通 「語(漢字)」の読み・字形・画数・意味
語
常用漢字 14画
[字訓] かたる・ことば
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は吾(ご)。吾に・禦の意がある。言語と連称し、言は立誓による攻撃的な言語、語は防禦的な言語。〔説文〕三上に「論なり」とあり、是非を論ずる意とし、また〔礼記、雑記下〕に「言ひて語らず」とは、人と論説しない意である。〔詩、大雅、公劉〕は都城の経営を歌う詩であるが、その地を定めて旅寝をし、「時(ここ)に于(おい)て言言し 時に于て語語す」という句がある。これは〔周礼、地官、土訓〕や〔地官、誦訓〕などの伝える呪誦を以て、地を祓うことにあたるものであろう。このような呪誦は、わが国の「風俗(くにぶり)の」に類するもので、地霊によびかけるものであった。言語はもと呪的な応対の語であったが、のち一般の語をいう。
[訓義]
1. かたる、呪語をのべて霊をしずめる、ことば。
2. ことわざ、おしえ。
3. はなし、ものがたり。
4. ときさとす、つげる、いう。
5. かたる、かたらう。
6. 国語、仲間とする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕語 コト・コトバ・カタラフ・カタル・モノガタリ・モノイフ・ウワサ・サヅク・イフ・トフ・カタラク・アフ・サヘヅル 〔字鏡集〕語 サヘタツリ・カタル・モノユフ・モノガタリ・イイカタラフ・トク・サヅク・コトワザ・カタラフ・コトバ・トフ・イフ・ネゴト・コト
[語系]
語ngia、言ngianは双声で相対する語。・ngianは言と同声。は生を弔うこと、はいわゆる「風俗の」で、わが国では地霊にはたらきかけるときの呪的言語をいう。序詞・枕詞などはそのに起源する語である。
[熟語]
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[下接語]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報