精選版 日本国語大辞典 「私語」の意味・読み・例文・類語
ささめ‐ごと【私語】
[1] 〘名〙 (「さざめごと」とも) 声をひそめて話すこと。また、そのことば。ささやき。
※ささめごと(1463‐64頃)上「これは伏屋(ふせや)がしたのささめごとなれば、壁の耳もおぼつかなからず」
② 男女間のむつごと。恋のささやき。
※為忠集(鎌倉中か)「うらやまし今宵(こよひ)はあはむ七夕(たなばた)のささめごとせむ積ることのは」
し‐ご【私語】
〘名〙 ささやくこと。ひそかにはなすこと。また、その話。ささめごと。
※台記‐保延二年(1136)一〇月一一日「知信召二武道一私語曰、問二刻限一、帰来は、亥二点と可レ申之由、相語也」
※あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉「漸く聞取れるか聞取れぬ程のしめやかな私語の声」 〔後漢書‐光武紀〕
ささめ【私語】
〘名〙 (「さざめ」とも) 「ささめごと(私語)」の略。
※浮世草子・近代艷隠者(1686)二「一生閨(ねや)に私語(ササメ)せん事も絶(たへ)にしよとおもへば」
ささ‐めき【私語】
〘名〙 ささめくこと。また、そのことば。特に、男女間のむつごと。恋のささやき。ささめごと。
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