妄語(読み)もうご

精選版 日本国語大辞典 「妄語」の意味・読み・例文・類語

もう‐ご マウ‥【妄語】

〘名〙 仏語
① 五悪・十悪の一つうそをつくこと。また、そのことば。うそ。いつわり。でたらめ。
法華義疏(7C前)二「復有諸鬼其咽如針者、出見取衆生。不自計成他見。是事実余妄語」 〔大智度論‐一三〕
大鏡(12C前)六「十戒のなかに、妄語をばたもちて侍身なればこそ」

ぼう‐ご バウ‥【妄語】

〘名〙 =ぼうげん(妄言)〔広益熟字典(1874)〕 〔南史‐何遠伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「妄語」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ご〔バウ‐〕【妄語】

妄言もうげん」に同じ。

もう‐ご〔マウ‐〕【妄語】

仏語。うそをつくこと。法を会得していないのに会得したように言うことや、不実言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妄語」の読み・字形・画数・意味

【妄語】もう(まう)ご

でたらめ。〔小学善行〕劉忠定(安世)、司馬光)に見(まみ)え、~以て身行ふべき(こと)を問ふ。曰く、其れかと。~問ふ、之れを行ふに何をか先にせんと。曰く、語せざるより始むと。劉~力行七年にして、而る後る。

字通「妄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android