デジタル大辞泉
「悪気」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
わる‐ぎ【悪気】
〘名〙
① 人を憎悪する気持。また、人に害を与えようという心。悪意。わるごころ。わるげ。
※雑俳・折句大全(1803)「送り人に悪る気が無て恋が出来」
※
浮世草子・俗つれづれ(1695)五「本を禿がかしける。是にも悪気
(ワルキ)まはしてもし又最前の
伽羅すこし、くださりませいといひかかられては
返事がむつかしいと」
※
浄瑠璃・
薩摩歌(1711頃)中「又あの子にわる気を付、人の目をくらますは人かひよりものぶといやつ」
あっ‐き アク‥【悪気】
〘名〙
① わざわいをなす気。
※東京教育大本下学集(室町中)「
胡椒〈略〉一説云皇后宮以椒塗壁温暖避悪気」
② 濁った
空気。くさい空気。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔
文天祥‐正気歌序〕
わる‐げ【悪気】
※欧米印象記(1910)〈
中村春雨〉大陸横断日誌「別に悪気
(ワルゲ)のある
婦人にもあらざりしかと思ひ直せしものの」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「悪気」の読み・字形・画数・意味
【悪気】あくき
わざわいをもたらす悪い気。〔後漢書、明帝紀〕昔、禹、九牧の金を收め、鼎を鑄て以て物に象り、人をして姦を知り、惡氣にはざらしむ。字通「悪」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報