報謝(読み)ほうしゃ

精選版 日本国語大辞典 「報謝」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しゃ【報謝】

〘名〙 (古くは「ほうじゃ」とも)
① 恩に報い、徳に感謝すること。物などを贈って報いること。
玉葉‐承安元年(1171)七月二〇日「其恩徳惣難報謝者也」 〔史記‐信陵君伝〕
神仏報恩感謝すること。神仏への報恩の意味慈善を施すこと。仏事を修した僧や巡礼布施物を与えること。
※釈氏往来(12C後)二月日「豈忘報謝哉」
※浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)下「是々御坊、〈略〉此金子をほうしゃする」

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デジタル大辞泉 「報謝」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しゃ【報謝】

[名](スル)
恩に報い、徳に感謝すること。物を贈るなどして報いること。「恵みの大地報謝する」「報謝の念を表す」
神仏の恩に感謝し報いること。報恩のために金品を寄進したり、善行を積んだりすること。
仏事を行った僧に布施を与えること。西国巡礼者などに物を与えること。
[類語]謝礼返礼報礼謝儀こころざし礼物礼金謝金報酬薄謝薄志謝辞

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普及版 字通 「報謝」の読み・字形・画数・意味

【報謝】ほう(はう)しや

謝礼。〔肋編、上〕魯直中に在り。常に院得るの筆を以て、來(きた)りて米に易(か)ふ。報謝積久にして、尺牘(せきとく)軸に盈つ。之れを目(なづ)けて乞米帖と爲す。

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