報恩(読み)ほうおん

精選版 日本国語大辞典 「報恩」の意味・読み・例文・類語

ほう‐おん【報恩】

〘名〙
① 恩に報いること。恩がえし。
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遣告「遺弟知之、若有報恩之志者、必可修講説論義、不可行他善」
太平記(14C後)二二「誠に心無き禽獣も報恩(ホウヲン)酬徳の心有にや」 〔後漢書‐呉良伝〕
② 仏・祖師・親などの恩に報いるために、法事布施礼拝などをすること。
霊異記(810‐824)下「七々日を逕て、斎食を為し、報恩すること」

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デジタル大辞泉 「報恩」の意味・読み・例文・類語

ほう‐おん【報恩】

恩にむくいること。恩返し
仏・祖師などの恩に感じて仏事・布施などを行うこと。

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普及版 字通 「報恩」の読み・字形・画数・意味

【報恩】ほう(はう)おん

恩にむくいる。〔漢書、蓋寛饒伝〕日り、に功りと雖も、ほ未だ以て(かな)ひ、恩に報いるに足らざるなり。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「報恩」の解説

報恩 ほうおん

?-795 奈良時代の僧。
吉野山にはいって修行をつみ,孝謙天皇,桓武(かんむ)天皇の病気祈祷(きとう)によってなおしたという。天平宝字(てんぴょうほうじ)4年大和(奈良県)に子島寺をひらいた。延暦(えんりゃく)14年6月28日死去。備前(岡山県)出身

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