精選版 日本国語大辞典 「堪」の意味・読み・例文・類語
こた・える こたへる【堪】
〘自ア下一(ハ下一)〙 こた・ふ 〘自ハ下二〙
① 耐える。こらえる。耐えしのぶ。我慢する。もちこたえる。こたゆ。
※三河物語(1626頃)二「城寄出て禦(ふせぎたたかう)と云供、何かは以、こたゑべき」
② 耐え続ける。保つ。持続する。
こら・ゆ【堪】
※虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初)「今までようしゃをしていれども、もはやこらゆる事がならぬ」
こたえ こたへ【堪】
こた・ゆ【堪】
〘自ヤ下二〙 (ハ行下二段活用の「こたふ」とともに、室町ごろから用いられた語。多く終止形は「こたゆる」の形をとる) =こたえる(堪)〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・枯尾花(1694)下「骨肉にこたゆるけふのしぐれ哉〈楚舟〉」
こた・う こたふ【堪】
〘自ハ下二〙 ⇒こたえる(堪)
こら・う こらふ【堪】
〘他ハ下二〙 ⇒こらえる(堪)
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