精選版 日本国語大辞典「両端」の解説
りょう‐たん リャウ‥【両端】
〘名〙
※正法眼蔵(1231‐53)袈裟功徳「搭袈裟のとき、両端ともに左臂肩にかさねかくるなり」 〔礼記‐中庸〕
③ 相反する心。ふたごころ。二心。→両端を持する。〔新撰字解(1872)〕
④ 異なる二つの事柄。二様の事柄。
※本朝文粋(1060頃)二・封事三箇条〈菅原文時〉「得二風聞於万里一、成二狐疑於両端一」 〔魏志‐盧毓伝〕
りょう‐はし リャウ‥【両端】
〘名〙 (「りょうはじ」とも) 両方のはし。りょうたん。
※仮名草子・都風俗鑑(1681)二「帯のむすびは吉彌むすびとて、たうけんの耳のたれたるごとく、二つむすびの両はしをだらりとさぐるなり」
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