精選版 日本国語大辞典 「本末」の意味・読み・例文・類語
もと‐すえ ‥すゑ【本末】
〘名〙
① 本と末。上と下。先とあと。
※続日本後紀‐嘉祥二年(849)三月庚辰「其長歌詞曰〈略〉嬰児の 咳語に 折箸の 本末知らず 乱糸の 乱て有れど」
※春泥(1928)〈久保田万太郎〉三羽烏「本末(モトスヱ)をはっきりと、立てるものは立て押へるものは押へた」
※枕(10C終)二七六「はづかしき人の、歌のもとすゑ問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし」
※源氏(1001‐14頃)若菜下「もとすゑもたどたどしきまで酔ひすぎにたる神楽おもてども」
⑤ 物事の始めと終わり。事のいきさつ。
ほん‐まつ【本末】
〘名〙
※法華義疏(7C前)一「釈迦仏門 先嘆二権智一後嘆二実智一者 諸仏門先レ実後レ権者 欲レ示二本末一唯有レ本故有レ末」 〔易経‐大過卦〕
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