両輪（読み）りょうわ

精選版 日本国語大辞典

りょう‐わ リャウ‥【両輪】

〘名〙

① ＝りょうりん（両輪）

※幸若・いふき（室町末‐近世初）「鳥の二つのはがひ、車のりゃうわのごとくにて」

② 「りょうわわげ（両輪髷）」の略。

※浄瑠璃・新版歌祭文（お染久松）（1780）野崎村「定めて髪も美しう出来たであろ。裂笄に結やったか。イヱ、そんなら両輪(りゃうワ)か」

りょう‐りん リャウ‥【両輪】

〘名〙 車の二つの輪。二つが互いに助け合い、補い合って用を成すものにたとえていう。古くは「りょうわ」のほうが一般的であった。→車(くるま)の両輪。〔易林本節用集（1597）〕 〔庾信‐羽調曲〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

りょう‐わ〔リヤウ‐〕【両輪】

江戸中期から明治にかけ、主として京坂地方で流行した女性の髪の結い方の一。髷まげを二つ作って笄こうがいを挿し、余りの毛を巻き上げたもの。

りょう‐りん〔リヤウ‐〕【両輪】

１ 二つの輪。二つある、両方の車輪。「車の両輪」
２ 両者が一組になって用をなすもののたとえ。「会長と社長は社運営の両輪だ」
[類語]両方・両人・両者・両名・双方・双方向・両側・両面・両端・両様・両両・二手・バイラテラル

出典　小学館

普及版 字通

【両輪】りよう（りやう）りん

両車輪。宋・軾〔月長老に贈る〕詩　天形、一笠に倚(よ)る　地水、兩輪を轉ず　五伯のらすは　毫端に一塵を棲ましむ

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出典　平凡社「普及版 字通」