両両(読み)りょうりょう

精選版 日本国語大辞典 「両両」の意味・読み・例文・類語

りょう‐りょう リャウリャウ【両両】

〘名〙 二つずつ。また、あれとこれと両方。ふたつともに。
※凌雲集(814)和菅祭酒賦朱雀衰柳作〈多治比貞清〉「皇城陌上楊将柳、両々三々夾道斜」
評判記・吉原すずめ(1667)上「ひとりして女郎ふたりあぐるを、両々つなぐといふなり」
文化政治(1941)〈津久井龍雄〉文化について「一方他方をいたづらに排撃せず、他方が一方をことさらに軽視せず、両々相俟って病気治療に協力したならば」 〔史記天官書

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デジタル大辞泉 「両両」の意味・読み・例文・類語

りょう‐りょう〔リヤウリヤウ〕【両両】

二つある、その両方とも。あれとこれと両方。
「―相並びて福岡というに着けり」〈鏡花・義血侠血〉
[類語]両方両人両者両名双方双方向両側両面両端両様両輪二手バイラテラル

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普及版 字通 「両両」の読み・字形・画数・意味

【両両】りようりよう(りやうりやう)

二つならぶ。まばら。宋・黄公望王摩詰(維)の春渓捕魚の図に題す〕詩 漁舟兩兩、江を渡つて去り 白頭の老漁、爭うて魚を捕る (さお)を操りを提(と)つて相ひ兩兩 愼んで江心に向つて、輕く(あ)ぐ

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