デジタル大辞泉
「鳥の子餅」の意味・読み・例文・類語
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鳥の子餅
とりのこもち
鶴(つる)の子餅ともいう。祝儀用の紅白餅で、鳥の卵のように楕円(だえん)形につくるところからこの名がある。また鳥のなかでも鶴は長寿を保つというので、鶴の子餅ともよばれて好まれた。糯米(もちごめ)をふかして臼(うす)に移すとき、紅餅の分にだけ食紅を加え、搗(つ)き分けて卵形に整えるが、砂糖が潤沢になるにつれ、素甘(すあま)のように甘くこしらえるようになった。祝儀の配り物としては大きな紅白餅を1個ずつ並べるか、重ね餅にするが、重ねにする場合は紅餅を上にする。また小餅を重詰(じゅうづ)めにすることもある。
[沢 史生]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
とりのこもち【鳥の子餅】
もち米で作った餅(もち)を平たい卵形に紅白対で作ったもの。祝い事に用いる。◇もち米の餅ではなく、うるち米の糝粉(しんこ)を用いたすあまで同様に作ったものを「鶴の子餅」という。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報