ぎょう‐じょう ギャウジャウ【行状】
〘名〙
※伝光録(1299‐1302頃)釈迦牟尼仏「かの一期の行状をもて遺弟の表準たり」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「善悪邪正の行状(ギャウジャウ)は」
② ある人の一生の経歴、世系など。また、それを記したもの。
行状記。行状書。
※中華若木詩抄(1520頃)中「前は淵明が行状を作て」 〔晉書‐王隠伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
行状
ぎょうじょう
Xing-zhuang
中国の文章様式の一つ。死者の事績についてその門人や知友が記した文章。墓誌銘や神道碑を依頼したり,朝廷で功業を評価してもらうための参考資料として書かれることが多かった。単に「行」とも,また「行述」ともいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
デジタル大辞泉
「行状」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぎょうじょう【行状 xíng zhuàng】
中国の散文のジャンルの一つ。死者の伝記の一種であるが,官庁に提出して歴史記録の資料や諡(おくなり)を賜るときの参考としたり,あるいは文章家に渡して墓誌銘を書いてもらう材料とするもので,これを石に刻したりすることはない。伝記の第一次資料であるために,死者に親近した友人や門弟がふつう執筆する。用途に応じて差があるが,行状は,同一人の墓誌銘に比べてたいてい長文である。【清水 茂】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
普及版 字通
「行状」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報