身持(読み)みもち

精選版 日本国語大辞典 「身持」の意味・読み・例文・類語

み‐もち【身持】

〘名〙
一身を保ち処していくこと。一身の処置生計保持
史記抄(1477)一七「つよう身もちし、きたなけなによって、後宮へ出入するとあるときは」
平生のふるまいぶり。毎日の行ない。品行素行行状行跡
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)七「身もちのしづかなるなりぞ。しづかな躰をやがて云たぞ」
③ からだの姿勢の持ち方。姿勢。
※長短抄(1390頃)「執筆の身もちの事、座にすぐに居て、目をば方々へやりて、心をば懐帋に可置」
④ (形動) 子をはらむこと。妊娠すること。また、そのさまや、そのもの。〔運歩色葉(1548)〕
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉四「なアに、あんな身持ち、どこに行けるもんか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「身持」の意味・読み・例文・類語

み‐もち【身持(ち)】

日常の身の処し方。異性との交際についていうことが多い。品行。「身持ちが悪い」
妊娠すること。「身持ちになる」「身持ち女」
[類語](1品行素行行状操行行跡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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