ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「行為」の解説
行為
こうい
act; conduct
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行為を広義にとれば、人間の行動はすべて行為であるともいえるが、しかし人間の行動でも、動物の行動のように、内や外からの刺激に対して無意識に反応する行動は、一般に行為とはみなされない。ある目的を意識的に設定し、それを意図的に実現しようとする行動のみが、行為とよばれるべきであろう。また正常な成人は、ある行為を意図しても、その実行を思いとどまることができる。行為は、その意味で、人間の自由意志に基づく行動であって、それゆえまた行為に関しては、行為者の法的責任や道徳的善悪が問われる。
行為はある意図から発して、ある結果に終わる。そこから、行為の正・不正は、意図もしくは動機の善悪によるとする動機説と、結果の善悪によるとする結果説とが区別される。行為に関して内面的な「善き意志」を動機として重視するカントの倫理説は前者の代表であり、「最大多数の最大幸福」という結果を重視する功利主義は後者の代表といえる。
[宇都宮芳明]
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…西欧語では,practice(英語),Praxis(ドイツ語),pratique(フランス語)など。その場合,自然に対する働きかけを,とくに〈労働〉と呼び,社会に対する働きかけを,倫理的・政治的活動として,とくに〈行為〉(英語conduct,ドイツ語Handlung,フランス語conduite)と呼ぶことがある。これに対して,〈行動〉(英語behavior,ドイツ語Verhalten,フランス語comportement)は,主として外部から観察しうる人間や動物の,なんらかの物あるいはできごとに対する反応活動をいう場合が多い。…
…動詞の文法的カテゴリーの一つで,動詞のあらわす行為・過程をどのようにとらえるかの違いにかかわる範疇分け,およびその区別に基づく語形上の交替を相(アスペクトaspect)の違いという。そこで,ある行為や過程を全体として一つの点的なまとまりとしてとらえるか,あるいはその内的な展開の種々相のいずれかに着目するかといった違いによって,完了相,瞬間相,進行相,継続相,習慣相,起動相(動作や過程の開始を示す),終結相などが区別される。…
※「行為」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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