行跡(読み)こうせき

精選版 日本国語大辞典 「行跡」の意味・読み・例文・類語

こう‐せき カウ‥【行跡】

〘名〙
① おこなってきた事柄。ふるまい。行為。ぎょうせき。
保元(1220頃か)中「有りつる御行跡ども、くはしく語り申しければ」 〔漢書‐鄒陽伝〕
② みもち。行状品行。ぎょうせき。
神皇正統記(1339‐43)中「その中にも行跡うたがはしく、貞節おろそかなるたぐひは」
③ 通ったあと。あしあと。
本朝文粋(1060頃)一・貧女吟〈紀長谷雄〉「紅葉門深行跡断、四壁虚中多苦辛」 〔韋応物‐寄全椒山中道士詩〕

ぎょう‐せき ギャウ‥【行跡】

〘名〙 行なってきた事柄。行状。→こうせき(行跡)
談義本・世間万病回春(1771)四「むかしの貴人衣食にふけりて人品行跡(ギャウセキ)分量より上(かみ)を上をと学ぶ事は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「行跡」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐せき〔ギヤウ‐〕【行跡/行×迹】

人がおこなってきた事柄。こうせき
行状。身持ち。こうせき。
[類語]行動おこな振る舞い行為きょ活動動き所行しょぎょう言動言行げんこう行状ぎょうじょう沙汰

こう‐せき〔カウ‐〕【行跡/行×迹】

ぎょうせき(行跡)」に同じ。
「貴ぶ処は祖師の―なり」〈太平記・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「行跡」の読み・字形・画数・意味

【行跡】こう(かう)せき

行為・生活の迹。〔水経注泗水〕初四年、曹操徐州を攻めて之れを破り、~其の男女十(ほふ)る。泗水之れが爲にれず。是れより數縣、人、行跡無し。亦た暴と爲す。

字通「行」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android