竜(漢字)

普及版 字通 「竜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
16画

[字音] リュウ・リョウ
[字訓] たつ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
竜はの初文。頭に辛字形冠飾をつけた蛇身の獣の形。はその繁文。〔説文十一下に「蟲の長なり。能く幽にして能く、能く細にして能く、能く短にして能く長。春にして天に登り、秋にして淵に潛む」とし、その字は(肉)に従い、旁は肉飛の形、音は(童)の省声であるという。卜文・金文の字形は、蛇身の獣の象形。霊獣とされる鳳・虎の類にも、同じような辛字形の冠飾を加えている。卜文・金文の(きよう)は、このを捧げる形で、恭の初文。竜を用いるシャーマンがおり、竜を用いて呪儀を行うことがあったらしく、にはまた「たたり」の意がある。〔左伝、昭二十九年〕に「氏」についての伝承がしるされている。〔説文〕のこの条の文は韻文。拠る所のある文であろうと思われる。語彙は国語では、リュウの音でよむことが多い。

[訓義]
1. たつ、りゅう。
2. 君の位にたとえる。また、すぐれた人。
3. 高さ八尺の馬。
4. あきらか、大きい。

[古辞書の訓]
和名抄 太(たつ)〔名義抄 タツ〔字鏡集 ヤハラカ・キザス・タツ・アグ

[部首]
〔説文〕に(ろう)・(がん)など四字、〔玉〕になお二字を加える。雷声をいう字である。

[声系]
〔説文〕に声として・籠・(滝)・など十九字を収める。(ちよう)・(ほう)など声と合わぬものは、おおむね会意字とみるべきである。

[熟語]
竜宮・竜骨・竜・竜舌・竜頭・竜馬・竜衣・竜逸・竜隠・竜淵竜駕・竜角竜頷・竜・竜顔・竜・竜旗竜吟・竜駒・竜虎・竜光・竜興竜袞竜鬚・竜首・竜舟竜鍾・竜升・竜昇・竜章・竜翔竜驤竜神・竜船・竜潜・竜・竜蛇・竜・竜庭竜騰・竜徳竜蟠竜鳳・竜文・竜紋・竜門・竜輿
[下接語]
逸竜・雲竜・臥竜・騎竜・竜・魚竜・驚竜・金竜・屈竜・群竜・見竜・亢竜・交竜・降竜・黄竜・蛟竜・袞竜・山竜・升竜・昇竜・翔竜・燭竜・神竜・酔竜・青竜・赤竜・潜竜・蒼竜・地竜・竜・蟄竜・雕竜・天竜・土竜・登竜・白竜・八竜・攀竜・飛竜・伏竜・奔竜・躍竜・游竜・鸞竜・驪竜・六竜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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