雷声(読み)らいせい

精選版 日本国語大辞典 「雷声」の意味・読み・例文・類語

らい‐せい【雷声】

〘名〙
① かみなりの音。雷鳴。らいしょう。《季・夏》
続日本紀‐天平九年(737)四月壬子「因此。雖雷声。無灾害」 〔王守仁‐夜宿天池月下聞雷詩〕
② かみなりのように大きい音、もしくは声。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「小炮の連発ドドドドドド大炮の雷声(ライセイ)ドロドロドロ、煙りは天を覆ひて」 〔荘子‐在宥〕

らい‐じょう ‥ジャウ【雷声】

〘名〙 =らいじょ(来序)
※童舞抄(1596)邯鄲大臣如常。但てうづかけなし。人数多少をえらばず。雷声(ライジョウ)にて出る。雷声、真也」

かみなり‐ごえ ‥ごゑ【雷声】

〘名〙 (雷鳴のように)あたりにひびく大声
※浄瑠璃・日本振袖始(1718)一「御殿もゆるぐかみなり声」

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デジタル大辞泉 「雷声」の意味・読み・例文・類語

らい‐せい【雷声】

かみなりの音。雷鳴。 夏》
かみなりのような大きい音や声。

かみなり‐ごえ〔‐ごゑ〕【雷声】

辺りに響き渡る大きな声。
「御殿もゆるぐ―」〈浄・振袖始〉

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普及版 字通 「雷声」の読み・字形・画数・意味

【雷声】らいせい

雷の音。明・王守仁〔夜、天池に宿し、月下に雷を聞く。~三首、一〕詩 昨夜峰頂に宿す 隱隱たる雷聲、山麓に在り 曉來、却(かへ)つて問ふ、山下の人 風雨、三屋をくと

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