精選版 日本国語大辞典 「真向」の意味・読み・例文・類語
まっ‐こう ‥カウ【真向・真甲カフ】
① 額(ひたい)のまんなか。
② 兜(かぶと)の鉢の前面部。
※芸大本平家(13C前)九「痛手なれば、まっかうを馬のかしらに当てうつぶし給へる処に」
※曾我物語(南北朝頃)九「紅(あけ)にそまはりたる友切、まっこうにさしかざし」
ま‐むこう ‥むかふ【真向】
〘名〙
① まっすぐの方向。真正面。
ま‐むき【真向】
〘名〙
① 正しく向かうこと。まっすぐに向かうこと。正しい方向に向くこと。まっすぐに向くこと。また、その向き。正面。
※兵範記‐仁平二年(1152)四月一一日「次起座経本路着御沓、立真向座有揖」
ま‐むかい ‥むかひ【真向】
〘名〙 正しく向かうこと。また、その方面。真正面。まむき。まむかえ。〔羅葡日辞書(1595)〕
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