精選版 日本国語大辞典 「捩・捻・拗」の意味・読み・例文・類語
ねじ・る ねぢる【捩・捻・拗】
[1] 〘他ラ五(四)〙
※仮名草子・可笑記(1642)一「ねぢり殺さうの、なげすてうのとどしめけども」
[2] 〘自ラ四〙 =ねじれる(捩)②
※玉塵抄(1563)二七「狼の性はねぢってまがりもつれてまっすぐにないぞ」
[3] 〘自ラ下二〙 ⇒ねじれる(捩)
ね・じる ねぢる【捩・捻・拗】
[1] 〘他ザ上一(ダ上一)〙 ね・づ 〘他ダ上二〙
※今昔(1120頃か)一〇「不鳴ぬ雁の頸をねぢて」
※評判記・役者評判蚰蜒(1674)藤田小平次「見いだしたるまなこにかどをたててひとねぢねぢたるいきどをりには」
[2] 〘自ダ上一〙 ね・づ 〘自ダ上二〙 くねり曲がる。ねじくれる。
※日葡辞書(1603‐04)「ハシラガ negita(ネヂタ)〈訳〉木の柱が曲がった。または、ねじれた」
ねじ‐く・る ねぢ‥【捩・捻・拗】
[1] 〘他ラ五(四)〙 ねじって回す。ひねり回す。ひねくる。
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒ねじくれる(捩)
ねじれ ねぢれ【捩・捻・拗】
① ねじれること。また、ねじれたもの。〔英和和英地学字彙(1914)〕
② 柱状の弾性体の一端を固定し、他端にその中心軸を軸とする偶力を作用させたときに起こる変形。
ね・ず ねづ【捩・捻・拗】
〘自他ダ上二〙 ⇒上一段活用動詞「ねじる(捩)」
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