精選版 日本国語大辞典 「文句」の意味・読み・例文・類語
もん‐く【文句】
〘名〙
① 文章中の語句。文言(もんごん)。
※正法眼蔵(1231‐53)転法輪「十軸の文句、たとひ偽なりとも」 〔宋史‐許将伝〕
② 相手に対する不平や苦情。
※わかれ道(1896)〈樋口一葉〉中「台所へ板を並べてお飯を喰べさせるに文句(モンク)が入る物か」
③ 歌謡などで、その節に対して歌詞をいう。もと、レコードの詞章を印刷して添えたものもいった。
※恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一四「嗾(けしか)けるやうな壮士節の文句(モンク)を応用して」
もんぐ【文句】
「ほっけもんぐ(法華文句)」の略。
※今昔(1120頃か)一三「亦、摩訶止観・文句・章䟽等を学び翫て」
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