精選版 日本国語大辞典 「崖」の意味・読み・例文・類語
がけ【崖】
〘名〙 山や岸などが険しくそばだっている所。きりぎし。
※春のみやまぢ(1280)一一月一八日「せばき道の片かたはがけにて、海みおろさるれば」
※虎明本狂言・文山立(室町末‐近世初)「こちはかけじゃ、いや、こちはいばらぐろじゃ、いたひほどに、じんじゃうに、まん中ではたさう」
まま【崖】
〘名〙 急な傾斜地。崖(がけ)。また、畦畔(けいはん)の大きいもの、堤のくずれた所、水辺の窪地などをもいう。あず。
※万葉(8C後)一四・三三六九「足柄(あしがり)の麻万(ママ)の小菅の菅枕阿故(あぜ)か巻かさむ児ろせ手枕(たまくら)」
ほき【崖】
〘名〙 山腹の険しい所。がけ。
※山家集(12C後)下「危うさに人目ぞつねによがれける岩の角踏むほきのかけ道」
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