断層線崖(読み)だんそうせんがい(英語表記)fault-line scarp

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「断層線崖」の意味・わかりやすい解説

断層線崖
だんそうせんがい
fault-line scarp

地下にあった断層面浸食作用によって地表に露出して生じた断層線両側岩石硬軟に差があると,軟岩が早く浸食されるために生じる。断層運動によって直接形成されたものを断層崖と呼んで区別する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の断層線崖の言及

【断層】より

…一方,断層運動の結果として断層をはさんで異なる岩石が接し,それらの岩石の浸食に対する抵抗の差から崖が形成されることがある。この崖は断層線崖と呼ばれ,変動地形には含まれないが断層地形の一つである。断層谷とは断層運動によって生じた谷であり,一方,断層線谷は断層破砕帯に沿って浸食が進んだ谷のことをいう。…

【断層地形】より

…したがって,断層線ないし断層帯に沿って浸食されやすく,ほぼ直線状に延びる断層線谷がつくられていく。また,一方の土地がより浸食されて断層面に沿う急斜面が現れると,これを断層線崖という。これら二つの地形は地質構造を反映して生じた浸食地形であり,断層運動があってから相当の時代を経てつくられる。…

※「断層線崖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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