存外(読み)ゾンガイ

デジタル大辞泉 「存外」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐がい〔‐グワイ〕【存外】

[名・形動]物事程度などが予想と異なること。また、そのさま。案外。副詞的にも用いる。「存外な(の)好成績」「存外早い解決」
[類語]結構中中割合思いのほか案外思いがけない慮外望外予想外意表意外意想外心外不慮ゆくりなくもし仮にたとえもしかよしんばたといよしやもしも万一万一ばんいち万が一万万一もしやもしかしたらもしかするとひょっとするとひょっとしたらひょっとしてあるいはもしかしてどうかすると下手すると一つ間違えばあわよくばまかり間違うよもやまさか万万ばんばん夢かうつつ図らずもはしなくはしなくも思いがけず思いも寄らない突然唐突案に相違する意表を突くまぐれひょんなひょっとゆくりなし我にもなく期せずして悪くすると事と次第による事によるとともするとややもすれば何かにつけ何かと言えば折に触れてもしくははたまたないし偶然たまさか時としてかも知れない思わず思わず知らず我知らず知らず知らず折もあろうに折悪しく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「存外」の意味・読み・例文・類語

ぞん‐がい ‥グヮイ【存外】

〘名〙 (形動)
① 物事の程度などが、予想と食い違うこと。また、そのさま。意外。案外。
海道記(1223頃)極楽西方に非ず「此は羇中景趣にあらず。存外の浅き誑言なり」
※こども(1968)〈北杜夫〉二「鷲掴みにした箸でぞんがい器用に山葵漬を口に入れ」
② (━する) 非常識なふるまいをすること。また、そのさま。人の非常識な言動を非難するときにもいう。無礼。ぶしつけ。慮外。
※玉塵抄(1563)七「春夏はあたたかなほどに、人の身がのしいで、ぞんくゎいなぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android