思わず(読み)オモワズ

デジタル大辞泉 「思わず」の意味・読み・例文・類語

おもわ‐ず〔おもは‐〕【思わず】

[副]
そのつもりではないのに。考えもなく。無意識に。「思わずかっとなる」「うれしくて思わず跳び上がる」
思いがけず。意外なことに。
四鳥ねぐらに親と子の、―帰り逢ひながら」〈謡・雲雀山
[形動ナリ]
思いのほか。意外。案外。
「かかる世を見るより外に、―なる事は何事にか」〈須磨
心外である。期待がはずれて気に入らない。
「いかが、世の中さびしく、―なる事あるとも忍び過ぐし給へ」〈・若菜下〉
[類語]はしなくもゆくりなくあいにく折あしく折もあろうにはしなく思わず知らずうっかり知らず知らず無意識ひょっと覚えず我知らず何気無しついついつい我にもなくうかうかうかと不覚不用意不意ふと思いがけずふいとひょっこり打ち付けぶっつけにわか出し抜け突然唐突短兵急急遽きゅうきょ忽然こつぜん俄然突如いきなりふっとついとつとひょいはたやにわに時ならずたちま卒然突発的発作的反射的やぶから棒青天の霹靂へきれき寝耳に水図らずも図らず無意識的鈍感鈍いうかつ無自覚無感覚無責任無神経不注意散漫ぬかり手落ち手抜かりそつ手抜き遺漏疎漏抜かるノーマーク潜在意識無意思いも寄らない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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