時として(読み)ときとして

精選版 日本国語大辞典 「時として」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 と して

① (打消の語を伴って) 一刻も。少しの間も。常に。
方丈記(1212)「福家の人のないがしろなるけしきを聞くにも、心念念に動きて、時として安からず」
② その時宜によっては。場合によっては。たまに。
※新撰六帖(1244頃)二「ときとして咲つく花の色色をふるきまがきのいかにみゆらん〈藤原為家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「時として」の意味・読み・例文・類語

ときと‐して【時として】

[副]
場合によって、ある物事が起こるさま。時には。たまに。「時として晴れ間が出ることもある」
(あとに打消しの語を伴って)少しの間もある状態にいられないさま。ひとときも。
「心念々に動きて、―安からず」〈方丈記
[類語]臨時随時不時不定期折に触れて当座時には往往たまたまたまさか時時ときどき時折折折時たま間間折節散発間欠周期的とかく時にたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば

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