初子(読み)ハツゴ

デジタル大辞泉 「初子」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ご【初子】

初めて生まれた子。ういご。
[補説]動物の場合は「初仔」とも書く。
[類語]長子総領初子ういご次子末っ子長男長女次男次女長兄次兄長姉・次姉

うい‐ご〔うひ‐〕【初子】

夫婦の間に初めて生まれた子。はつご。
[類語]長子総領初子はつご次子末っ子長男長女次男次女長兄次兄長姉・次姉

はつ‐ね【初子】

その月の最初の日。特に、正月の最初の子の日。古く、野外に出て小松引きをしたり、若菜を摘んだりして遊び、子の日の遊びと呼んだ。初子の日。 新年》
11月の最初のの日。商家では大黒天を祭った。

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精選版 日本国語大辞典 「初子」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ね【初子】

〘名〙
① その月の最初の子(ね)の日。特に、正月の最初の子(ね)の日。古く、正月の初子に宮中では饗宴行幸が行なわれ、庶民は野外で小松を引き、若菜を摘む習慣があった。⇔乙子(おとね)。→ね(子)の日の遊び
万葉(8C後)二〇・四四九三「初春の波都禰(ハツネ)の今日の玉ばはき手に取るからにゆらぐ玉の緒」
② 一一月の最初の子の日。近世、商家では大黒天をまつった。
風俗画報‐一五九号(1898)一一月「此月上の子(ね)の日を初子とて大黒天に参詣する人多し」

うい‐ご うひ‥【初子】

〘名〙 夫婦の間に最初に生まれた子。特に長男をさす場合が多い。ういのこ。はつご。
※古活字本毛詩抄(17C前)一七「先生はうい子の心ぞ。〈略〉先生は一番の子ぞ」
読本椿説弓張月(1807‐11)前「冢子(ウヒコ)を為丸と名づけ、次を朝稚と名つけ」

はつ‐ご【初子】

〘名〙 最初に生まれた子。初めての子。ういご。
珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉五「初子(ハツゴ)は和洋東西女が好いのだと言って」

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