精選版 日本国語大辞典 「世上」の意味・読み・例文・類語
せ‐じょう ‥ジャウ【世上】
〘名〙
※田氏家集(892頃)上・春日仮景訪同門友人「世上崎嶇多二失脚一、花前暗淡不レ留レ心」
※太平記(14C後)二「世上乱れたる時節(をりふし)なれば、野心の者共の取り進(まゐ)らする事もやとて」
※浮世草子・色里三所世帯(1688)中「もはや此御供なりがたし。世上(セジャウ)にかかる事望みの人も有べしと」 〔陶潜‐擬古詩〕
② あたり一面。近辺。四方。
※浮世草子・好色一代男(1682)二「世上もしづまりて門に立よれば、内よりくぐりをあけ懸、是へ御入候へ」
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