者共(読み)モノドモ

デジタル大辞泉 「者共」の意味・読み・例文・類語

もの‐ども【者共】

[代]二人称人代名詞目下の者に呼びかける語。おまえたち。そのほうども。「者共、油断するな」
[名]多くの人たち。人々。
内教坊内侍所のほどに、かかる―あるはやと、をかし」〈末摘花

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「者共」の意味・読み・例文・類語

もの‐ども【者共】

[1] 複数の人。多くの人たち。人びと。敬意をもたない場合に用いる。
源氏(1001‐14頃)末摘花「内教坊、内侍所のほどに、かかるものどものあるはやとをかし」
[2] 〘代名〙 対称。複数。おまえたち。その方ども。多く、目下の者に呼びかけるときに用いる。
平家(13C前)一「法皇ゑつぼにいらせおはして、者どもまいッて猿楽つかまつれと仰ければ」

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