本間百里(読み)ほんま・ひゃくり

朝日日本歴史人物事典 「本間百里」の解説

本間百里

没年嘉永7.4.27(1854.5.23)
生年天明4(1784)
江戸後期の有職故実家。通称は与一。字,伯震。号は梅軒。一関藩(岩手県)の江戸屋敷に勤める。故実を松岡辰方に学び,辰方の『織文図会』を増補,補修した。かたわら高倉流の束帯衣紋も修めた。文化13(1816)年,姓を八幡と改める。著書に『服飾図解』『尚古鎧色一覧』などがある。村田春海の門人本間遊清と同一人とする説があったが,別人である。<参考文献>山本信哉本間游清と本間百里」(『歴史地理』56巻4号)

(白石良夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本間百里」の解説

本間百里 ほんま-ひゃくり

1784-1854 江戸時代後期の武士,有職(ゆうそく)家。
天明4年生まれ。陸奥(むつ)一関(いちのせき)藩(岩手県)藩士。江戸の松岡辰方(ときかた)に有職故実をまなぶ。装束をあつかう高倉流の衣紋(えもん)方として辰方の子である松岡行義(ゆきよし)とともに活躍した。嘉永(かえい)7年4月27日死去。71歳。通称は与一。字(あざな)は伯震。号は梅軒。著作に「公武装飾考」「服色図解」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android