高倉流(読み)たかくらりゅう

精選版 日本国語大辞典 「高倉流」の意味・読み・例文・類語

たかくら‐りゅう ‥リウ【高倉流】

〘名〙
衣紋流派の一つ。室町時代から、山科家と並んで、朝廷装束の衣紋をつかさどった高倉家技法関東に多く用いられる。
② (後白河天皇の皇子高倉宮以仁(もちひと)王が、源頼政とともに、平氏を討とうと謀り、事破れて宇治に落ち行くとき、六度落馬したという故事から) よく落馬する者をあざけっていう語。
※雑俳・川柳評万句合‐安永七(1778)義五「妾が兄高倉りうののり人なり」

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デジタル大辞泉 「高倉流」の意味・読み・例文・類語

たかくら‐りゅう〔‐リウ〕【高倉流】

衣紋えもんの流派。室町時代から高倉家がその流儀によって公家の装束の着付けに携わり、のちに公家・武家の装束調進にも当たった。→山科流

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