斉白石(読み)サイハクセキ(英語表記)Qi Baishi

デジタル大辞泉 「斉白石」の意味・読み・例文・類語

さい‐はくせき【斉白石】

[1863~1957]中国清末から現代画家。名はこう中国美術家協会の元主席。花鳥虫魚題材画境開拓篆刻てんこくにもすぐれた。

せい‐はくせき【斉白石】

さいはくせき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「斉白石」の意味・わかりやすい解説

斉白石
さいはくせき
Qi Baishi

[生]同治2 (1863).11.22. 湖南,湘潭
[没]1957.9.16. 北京
中国の画家。Ch'i Pai-shihとも記す。名は斉純芝,斉璜とも呼んだ。張大千と並ぶ,優れた伝統的中国絵画を描いた最後の画家の一人。貧しい生まれで,ほぼ独学で詩,書,絵画の芸術に熟達した。晩年まで現役を続け,北京中国絵画研究院院長を務めた。その膨大な作品群には好奇心と経験の多彩さが表れている。広大な風景よりおもに比較的小さな事物に目を向け,石濤八大山人など 17~18世紀の遺民画家作風を継承した。魚,エビ,カニカエルなどを得意な画題とした。簡素で自由な筆致による作品に特にたけているが,精緻な画風による作品にもみごとなものがある。濃墨と鮮やかな色使い,力強い筆運びで,自然や命への愛情を生き生きと表現した作品を残した。1953年に人民芸術家の称号を授与され,1955年に国際平和賞を受賞した。(→中国美術

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「斉白石」の解説

斉白石(せいはくせき)
Qi Baishi

1864~1957

中国の画家。湖南省湘潭(しょうたん)県の人。名は潢(こう),白石は号。若年より売画生活を続け,終始在野の画家で過ごした。中国文人画の最後を飾る画家で,自然の一木一虫の類いを巧みに描き,人民画家として中華人民共和国尊崇されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「斉白石」の意味・わかりやすい解説

斉白石 (せいはくせき)
Qí Bái shí

斉璜(せいこう)

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百科事典マイペディア 「斉白石」の意味・わかりやすい解説

斉白石【さいはくせき】

斉【こう】(せいこう)

斉白石【せいはくせき】

斉【こう】(せいこう)

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世界大百科事典(旧版)内の斉白石の言及

【斉璜】より

…中国の画家。幼名を阿芝,璜は名,字を渭青,号を白石といい,ふつう斉白石で知られる。湖南省湘潭県の人。…

※「斉白石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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