愁(漢字)

普及版 字通 「愁(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] シュウ(シウ)
[字訓] うれえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は秋(しゆう)。〔説文〕十下に「憂ふるなり」、また憂()字条に「愁ふるなり」とあって、互訓。愀は〔礼記、哀公問〕に「孔子、愀然(せうぜん)として、色を作(な)して對(こた)ふ」のように、形容の語に用い、声義の異なる字である。

[訓義]
1. うれえる、かなしむ。
2. 愀と通じ、かおいろをかえる、あらたまる、きっとなる。
3. (しゆう)と通じ、とる、おさめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕愁 ウレフ・ウラム 〔字鏡〕愁 ウラム・ウレフ・ウレヘ

[語系]
愁dzhiuは騷(騒)・su、懆tsと声義近く、心おちつかず憂える意がある。愀tsitziuと通用することがある。

[熟語]
愁哀・愁鬱・愁雲愁怨・愁・愁顔・愁客・愁泣・愁居・愁襟愁吟・愁苦・愁結・愁見・愁紅愁恨愁困・愁殺・愁思・愁髭愁疾・愁処・愁緒・愁傷・愁城愁擾・愁色・愁心・愁辛・愁神・愁人愁悴・愁翠愁悽・愁精・愁・愁絶愁訴・愁霜愁態愁黛愁嘆・愁聴・愁腸・愁痛・愁・愁愁悲・愁眉愁憤愁貌・愁眠・愁夢愁悶愁懣愁容・愁慮・愁旅愁霖・愁涙
[下接語]
哀愁・懐愁・閑愁・含愁・羇愁・客愁・窮愁・郷愁・結愁・孤愁・春愁・舒愁・千愁・淡愁・長愁・沈愁・独愁・煩愁・悲愁・眉愁・別愁・辺愁・暮愁・抱愁・幽愁・憂愁・離愁・旅愁

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報