どう ダウ【堂】
[1] 〘名〙
①
土台の上に高く作った
建物。客に接したり、礼楽を行なったりするものについていう。
表御殿。正殿。
※
書紀(720)推古一四年四月(岩崎本室町時代訓)「時に仏の像、金堂の戸よりも高くして堂に納
(いる)ること得ず」
※おとづれ(1897)〈
国木田独歩〉上「堂
(ダウ)をもるるは渠
(かれ)の美はしき声」
[2] 〘接尾〙
屋号・
雅号、または建造物の名前などに添えて用いる。「静嘉堂」「
大雅堂」「
哲学堂」など。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「堂」の意味・読み・例文・類語
どう〔ダウ〕【堂】
[名]
1 古く接客や礼式などに用いた建物。表御殿。表座敷。
2 神仏を祭る建物。
3 多くの人が集まる建物。
[接尾]店の名や雅号・建物の名などに付けて用いる。「大雅堂」「哲学堂」
[類語]殿堂・霊堂
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世界大百科事典(旧版)内の堂の言及
【寺院】より
…仏教の宗教活動の中心となる建物およびその所在する領域(境内)。精舎(しようじや),僧伽藍(そうぎやらん)(伽藍(がらん)),仏刹(ぶつさつ),寺(てら)などとも呼ばれ,仏舎利をまつる塔,仏像や諸尊像をまつり仏事供養を行う諸堂,僧侶の修行のための諸施設,布教のための諸施設などを含む。
[インド]
仏教寺院は,釈迦が比丘(びく)たちの修行のため,雨季に一定の土地を画して(結界)止住させた(安居(あんご))ことに始まる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」