保命酒(読み)ほうめいしゅ

精選版 日本国語大辞典 「保命酒」の意味・読み・例文・類語

ほうめい‐しゅ【保命酒】

※庖廚備用倭名本草(1671)一二古事類苑・飲食一〇)「酒、近年又人好んで薬酒をつくる。忍冬酒、〈略〉保命酒、長命酒」

ほめい‐しゅ【保命酒】

〘名〙 味醂(みりん)地黄桂皮忍冬・茴香・甘草などの芳香性の薬草を加えた混成薬酒。白酒焼酎二種がある。広島県福山市(とも)名産。ほうめいしゅ。〔風俗画報‐三五八号(1907)〕

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「保命酒」の解説

保命酒[酒類]
ほうめいしゅ

中国地方、広島県の地域ブランド
福山市で製造されている。江戸時代初期、吉備地酒に中国産生薬を漬け込んだのが始まりとされる薬酒。福山藩庇護を受けたことで特産品として広がった。もち米を主原料とした甘口の酒で、16種類の和漢植物のエキスが調合されている。

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デジタル大辞泉プラス 「保命酒」の解説

保命酒

広島県福山市鞆町で製造されるリキュール。約40°の原酒高麗人参、桂皮など16種類の生薬を入れた薬味酒。十六味地黄保命酒とも。

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