一二(読み)イチニ

デジタル大辞泉 「一二」の意味・読み・例文・類語

いち‐に【一二】

数の一と二。
ひとつふたつ。また、ひとりふたり。わずか。「一二の例をあげる」
1番目と2番目。1位と2位。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一二」の意味・読み・例文・類語

いち‐に【一二】

[1] 〘名〙
① ひとつふたつ。ひとりふたり。多くのものの中の一つか二つ。また、わずかの数にいう語。
※義経記(室町中か)五「一二の迫(はざま)、三四の峠、杉の壇といふところ迄分け入り給ひけり」 〔荀子‐非相〕
② 第一番と第二番。一位と二位。
※今鏡(1170)七「大納言の大臣になり侍める事は、かならずしも一二といふこと侍らず」
③ 一二を争うほどであること。
落語お若伊之助(1897)〈三代目春風亭柳枝〉「『鶴和泉と云へば大籬(おほみせ)だな』『まー…吉原で一二でせう』」
④ 事を細かく分けていうこと。つまびらかにすること。→一二に及ばず
※本朝文粋(1060頃)一一・泛大井河各言所懐和歌序〈大江匡衡〉「煙嵐日暮、記風物以難一二」 〔楊雄‐長楊賦〕
⑤ 一と二。特に双六(すごろく)などで、二個の賽(さい)の目に、一と二とが出ること。
古今著聞集(1254)一二「筒をしばしふりくぬきたりければ、一二をうちたりけり」
[2] 〘感動〙 駆け足のときなどの掛け声

ひ‐ふ【一二】

〘名〙 (「ひ・ふ・み」と数えるところから) 玉などを手で投げたりして、その回数を数えて遊ぶ遊戯演芸。たまとり。しなだま。お手玉。ひふつき。〔名語記(1275)〕

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普及版 字通 「一二」の読み・字形・画数・意味

【一二】いちに

わずか。

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