精選版 日本国語大辞典 「甘草」の意味・読み・例文・類語
かん‐ぞう ‥ザウ【甘草】
〘名〙 マメ科の多年草。中国に野生し、日本では、まれに栽培される。茎は高さ六〇~一〇〇センチメートルになり、全体に粘りけがある。夏から秋にかけて、葉腋に、淡紫色の蝶形花を総状につける。根には甘味があり、漢方医学で、咳(せき)、腹痛、胃潰瘍などの治療に用いる。またビール、タバコ、醤油などの、泡だちをよくしたり香りをつけたりするのに用いる。近似種に、スペインカンゾウ、ロシアカンゾウなどがあり、同様の用途に利用される。あまき。あまくさ。《季・夏》
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳(747)天平一九年「合甘草壱佰参拾斤」
あま‐くさ【甘草】
〘名〙 植物。
② 「あまちゃづる(甘茶蔓)」の異名。
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