桂皮(読み)けいひ

百科事典マイペディア 「桂皮」の意味・わかりやすい解説

桂皮【けいひ】

カシアトンキンニッケイ,桂とも)やその近縁のニッケイなどの根,幹および枝の皮を乾燥したもの。また乾燥細枝を桂枝といい,ともに芳香健胃剤。粉末を散剤に配合し,食欲不振などに適用する。漢方では葛根(かっこん)湯,桂枝湯などに配合され,急性熱病,感冒,消化器病,循環器病,老人病などに適用。
→関連項目健胃薬

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精選版 日本国語大辞典 「桂皮」の意味・読み・例文・類語

けい‐ひ【桂皮】

〘名〙 ケイ(別名トンキンニッケイ)の皮を乾燥したもの。中国南部に多く産する。芳香があり、調味料、芳香料、薬用などに用いる。〔医語類聚(1872)〕

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デジタル大辞泉 「桂皮」の意味・読み・例文・類語

けい‐ひ【×桂皮】

トンキンニッケイ(カシア)などの樹皮を乾燥したもの。甘辛く、芳香がある。漢方で、発汗解熱鎮痛薬として用いる。肉桂

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動植物名よみかた辞典 普及版 「桂皮」の解説

桂皮 (ケイヒ)

植物。クスノキ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物。ニッケイの別称

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普及版 字通 「桂皮」の読み・字形・画数・意味

【桂皮】けいひ

桂の皮。

字通「桂」の項目を見る

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世界大百科事典内の桂皮の言及

【カシア】より

…また漢方で薬用にする。カシアを蒸留してカシア油(桂皮油)を作り,薬用・香料に用いる。近縁種にスパイスとして用いられるものがいくつかあり,しばしば混同される。…

【中国料理】より

…白と黒がある。 桂皮肉桂,シナモン。肉や鳥の下味付けや醬油煮に入れたり,五香粉の一味としても使われる。…

【ニッケイ(肉桂)】より

…果実は長さ約1.3cmの楕円形の液果で,晩秋に黒熟する。桂皮(けいひ)を採る目的で,和歌山,高知,熊本,鹿児島など暖地に栽培される。中国南部,インドシナ原産という説があるが,琉球にも野生状に生育するところがあり,真の自生地ははっきりしない。…

※「桂皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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