世界大百科事典 第2版 「乳汁分泌不全症」の意味・わかりやすい解説 にゅうじゅうぶんぴつふぜんしょう【乳汁分泌不全症 hypogalactia】 分娩がすみ,新生児に母乳を与える段階になっても,乳汁分泌量が不十分な状態をいう。正常な1回哺乳量は,生後1週間くらいで30~60ml,2週間で60~90ml,3週間で90~120mlとされている。母乳が足りないかどうかということやその程度は,(1)新生児の体重を哺乳の前後に測り,その差から1回の哺乳量を算出するが,その量が上記の正常量に達しない,(2)1回に20分以上哺乳しても,新生児は満腹感を示さず,授乳後すぐに泣き,眠りが浅い,(3)満腹感を示すまでに加える必要のある人工乳の量,などから判断される。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報