哺乳(読み)ほにゅう

精選版 日本国語大辞典 「哺乳」の意味・読み・例文・類語

ほ‐にゅう【哺乳】

〘名〙 を飲ませて育てること。
※九暦‐逸文・天暦四年(950)五月二四日「始御臍緒并御乳日時」 〔後漢書‐袁紹伝〕

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デジタル大辞泉 「哺乳」の意味・読み・例文・類語

ほ‐にゅう【哺乳】

乳を飲ませて子を育てること。「哺乳瓶」
[類語]授乳

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世界大百科事典 第2版 「哺乳」の意味・わかりやすい解説

ほにゅう【哺乳 lactation】

授乳ともいう。子にを飲ませて育てることで,哺乳類にのみみられる行動。〈哺〉という字は〈口にふくませる〉という意味で,哺乳の成立には子の吸乳行動が不可欠である。吸乳行動は生得的で,生まれ落ちた子は直ちに自力乳房に吸いつくことができる。そのためにおよびはとくによく発達しており,コウモリ類では乳頭に吸いついたままで運ばれるほど吸いつく力は強い。ただし,最も原始的な哺乳類である単孔類では唇はなく,親にも乳頭がないが,育児囊中で乳区からしみ出た乳を舌でなめる。

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普及版 字通 「哺乳」の読み・字形・画数・意味

【哺乳】ほにゆう

授乳し、はぐくむ。〔三国志、袁紹伝〕冀州は鄙ひなりと雖も、帶甲百、十年を(ささ)ふ。袁紹は客窮軍、我がを仰ぐ。譬(たと)へば嬰兒の股掌の上に在るが如し。其の哺たば、立(たちどころ)にすべし。奈何(いかん)ぞ乃ち州を以て之れに與へんと欲する。

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