デジタル大辞泉
「初霜」の意味・読み・例文・類語
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はつ‐しも【初霜】
〘名〙
① その年の秋の末に初めて降りた霜。はやじも。《季・冬》
※
古今(905‐914)秋下・二七七「心あてにを
らばやをらんはつしものおきまどはせるしらぎくの花〈
凡河内躬恒〉」
※咄本・春袋(1777)
行過「香友達寄合〈略〉あの初霜
(ハツシモ)は、ちとあまいの」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
初霜
はつしも
first hoar frost
その年の秋から冬にかけて最初におりる霜。初霜のあった日を霜の初日というが,年による変動が大きく,また一般に内陸で早く,沿岸で遅い。1981~2010年の平年値は,北海道の旭川 10月8日,札幌 10月25日,函館 10月19日,東北地方の青森 10月29日,秋田 11月11日,仙台 11月10日,北陸と関東地方では,新潟 11月25日,金沢 12月1日,宇都宮 11月2日,熊谷 11月17日,東京 12月20日,横浜 12月10日,中部地方以西では,名古屋 11月27日,大阪 12月5日,広島 12月14日,高松 11月24日,福岡 12月12日,鹿児島 12月10日などとなっており,同じ地方でも,地形,高度,その他の気象条件で初霜日は非常に異なる。初霜に対して,冬から春にかけておりる最後の霜を終霜(しゅうそう)という。冬日の減少とともに,初霜の発現日は,1981~2010年の平年値を 60年前の平年値と比べると,都市部で 1ヵ月以上も遅くなっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
普及版 字通
「初霜」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
初霜
長野県諏訪市の名物菓子。特産の「氷餅」をすり蜜で包んだもの。
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世界大百科事典(旧版)内の初霜の言及
【霜】より
…また斜面に沿って冷たい空気が流れ下りるので,それに沿って霜が降りることも多く,霜道(しもみち)とよばれる。霜のできる気温からわかるように,関東以西では霜は冬季に発生するが,冬を迎えて最初の霜を初霜(はつじも∥しよそう),春を迎えて最後のものを終霜(おわりじも∥しゆうそう)という。晩春から初夏にかけて移動性高気圧に覆われるようなときに放射冷却によって,夜間急に気温が下がって霜が降りる。…
※「初霜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」