知恵蔵 「高福祉高負担」の解説
高福祉高負担
(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
社会保障の規模を示す考え方で、税負担を重くして福祉予算を手厚くする政策。スウェーデンやノルウェーなど北欧諸国は社会民主主義政権であり、社会主義国のような高福祉高負担政策が定着している。この対極にあるのがアメリカで、共和党が主張する「小さな政府」政策が「低福祉低負担」を求めており、これが社会保障政策の根幹になっている。民主党のオバマ政権が医療福祉制度の充実を目ざしているが、共和党の反対により難航しているのもそのためである。日本では小泉純一郎政権時代に、アメリカのレーガン政権、イギリスのサッチャー政権にならった「小さな政府」を目ざしたものの、社会保障予算の削減に手をつけることはできなかった。2008年(平成20)に麻生太郎(あそうたろう)政権は社会保障水準を維持するためには伝統的な「中福祉小負担」から「中福祉中負担」への移行が必要と宣言し、その後の消費税増税へとつながった。
[編集部]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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