精選版 日本国語大辞典 「這出」の意味・読み・例文・類語
はい‐い・ず はひいづ【這出】
〘自ダ下二〙
① =はいでる(這出)
※枕(10C終)一五一「肥えたるちご〈略〉はひいでたるもまた、みじかきが袖がちなる着てありくも、みなうつくし」
② こそこそ出る。動作主を卑しめていう。
はい‐で はひ‥【這出】
〘名〙
① はい出ること。また、そのもの。
※俳諧・鷹筑波(1638)二「草も木も春ははいでのことし哉〈政次〉」
はい‐だし はひ‥【這出】
〘名〙
① はい出すこと。はい出したもの。
② 出て来たばかりであること。また、そのもの。かけだし。山だし。
※妹と背かゞみ(1886)〈坪内逍遙〉一「やっと売だした新開業商人(ハイダシあきんど)」
はい‐いで はひ‥【這出】
〘名〙
① はい出ること。はいで。
② 門の出口。また、門から外。はしりいで。
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