小国
おぐに
新潟県南部、刈羽郡(かりわぐん)にあった旧町名(小国町(まち))。現在は長岡(ながおか)市の南部を占める地域。1956年(昭和31)上小国村と小国村が合併して町制施行。2005年(平成17)に長岡市に編入。渋海川(しぶみがわ)中流の小国盆地にある地方中心町。国道291号、403号、404号が走る。旧町域は長岡市に編入され、小千谷(おぢや)市、柏崎(かしわざき)市からも10キロメートル前後しか離れていないが、交通的に隔絶された純山村で、中世は豪族小国氏の居城があった。かつては養蚕が盛んであったが、現在では米作が主体。冬季の出稼ぎが盛んである。小国紙の特産地でもあり、その技術は県の無形文化財。
[山崎久雄]
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小国
おぐに
新潟県中部,信濃川の支流渋海川中流域にある長岡市南西部の旧町域。柏崎市と小千谷市の間に位置する。 1956年小国村,上小国村の2村が合体して町制。 1957年千谷沢村の一部を編入。 2005年長岡市に編入。中世,小国氏が繁栄した地で,小国保と呼ばれる。渋海川は深い峡谷をなして隔絶性が強く,流域の小盆地は小国郷といわれ,長い間舟便が唯一の交通であった。谷には水田が開け八石米を産する。著名な豪雪地で,小国和紙の特産がある。
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しょう‐こく セウ‥【小国】
〘名〙
① 小さな国。領土が狭く人口も少ない国。また、勢力の弱い国。また、へりくだって自分の国をいう。
※聖徳太子伝暦(917頃か)下「西方
大国。将
レ滅
二東方小国
一」
※
平治(1220頃か)上「世もしづまりてこそ、大国も小国も官も加階もすすみ侍らめ」 〔老子‐六一〕
お‐くに を‥【小国】
※古事記(712)中「大国・小国(をくに)の国造(くにのみやつこ)を定め賜ひ」
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小国 (ショウコク)
学名:Gallus gallus var.domesticus
動物。キジ科の鳥
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小国
熊本県阿蘇郡小国(おぐに)町にある道の駅。国道387号・442号に沿う。
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デジタル大辞泉
「小国」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「小国」の読み・字形・画数・意味
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小国
おぐに
戦国期以降にみえる地名。中世には下長井のうちで、おおよそ明治二二年(一八八九)に成立した津川村域を除いた現在の小国町域をさし示し、近世にも小国盆地を中心とする地域の総称として広く用いられた。天文七年(一五三八)の段銭古帳に「三十九〆九百廿五文 小国御太領」「四十八〆仁百廿文 おくに 上こほり山かた」とみえ、当地は伊達氏直轄領と同氏家臣の小国城主上郡山氏領に分れていた。伊達氏天文の乱のさなかの天文一四年六月、当地の領主「上郡山常陸景軽」は心変りして「下長井」と約し、晴宗方の中津川助兵衛を攻撃したが助兵衛はこれを防いでいる(伊達正統世次考)。
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世界大百科事典内の小国の言及
【ニワトリ(鶏)】より
…
[観賞用種]
雄鶏の時を告げる声を観賞する長鳴鶏としては,東天紅(とうてんこう)(イラスト),声良(こえよし),唐丸(とうまる)など,ひと声を20秒以上も引きのばす品種が作出されている。美しい姿態を楽しむ品種としては小国(しようこく),地鶏(じどり),尾曳(おひき),蓑曳(みのひき),黒柏(くろかしわ),鶉尾(うずらお),比内鶏(ひないどり)(イラスト),地頭鶏(じとつこ),烏骨鶏(うこつけい),チャボ(矮鶏)(イラスト)があるが,蓑羽と尾羽が換羽せずに伸びつづけ,8m以上に達する尾長鶏(イラスト)は世界的に有名である。闘鶏用の品種にはシャモ(軍鶏)(イラスト),薩摩鶏(さつまどり),河内奴(かわちやつこ)がある。…
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