たまきはる(読み)タマキワル

デジタル大辞泉 「たまきはる」の意味・読み・例文・類語

たまきわる【たまきはる】[書名]

鎌倉前期の日記。1巻。藤原俊成の娘、建春門院中納言の作。建保7年(1219)成立女房として宮中に仕えた生活を、老後になって回想したもの。書名冒頭和歌の句による。建春門院中納言日記。建寿御前日記。

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百科事典マイペディア 「たまきはる」の意味・わかりやすい解説

たまきはる【たまきわる】

鎌倉初期の日記文学建春門院中納言日記とも。作者藤原俊成の娘で定家の同腹の姉。《俊成卿女集》の家集をもつ藤原俊成女とは別人。作者が,建春門院,次いで八条院に仕えていたころを回想して書いたもの。平家全盛期から1219年までの五十年余に及ぶ。女房生活の実態をよく写しているほか,服飾に関する詳細な記述は資料価値が高い。長文の定家の識語奥書)が付されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「たまきはる」の意味・わかりやすい解説

たまきはる
たまきわる

建春門院中納言日記

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