出口(読み)でぐち

精選版 日本国語大辞典 「出口」の意味・読み・例文・類語

で‐ぐち【出口】

[1] 〘名〙 (「でくち」とも) 外へ出るために設けられたくち。出るための所。比喩的に、抑圧された感情などを発散させるきっかけをもいう。〔文明本節用集(室町中)〕
人情本・英対暖語(1838)二「庭の雨戸や椽がはの出口戸口を改めに」
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二「出口をもとめてゐたヒステリイの発作が彼女におこったのであった」
[2] 京都島原の遊郭、江戸吉原の遊郭の出口であった大門口のこと。
浮世草子好色一代男(1682)八「出口(デクチ)の門よりはや引懸飲懸、なごりおしさは朱雀細道すぎて」

でぐち【出口】

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デジタル大辞泉 「出口」の意味・読み・例文・類語

で‐ぐち【出口】

内から外へ出る口。⇔入り口
京都島原の遊郭、江戸吉原の遊郭の出入り口であった大門のこと。
[類語]入り口出入り口非常口

でぐち【出口】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「出口」姓の人物
出口王仁三郎でぐちおにさぶろう
出口でぐちナオ

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日本歴史地名大系 「出口」の解説

出口
でぐち

[現在地名]津市出口岩田でぐちいわた

山中やまなか野崎垣内のざきがいとの東に位置し、地籍上は岩田村に属する。「累世記事」(上野市立図書館蔵)に「西の口出屋敷」とあり、弁財べざい町・八幡やわた町とともに「高次公御代」にできたと記している。一七世紀中頃に集落の形が生れてきたのであろう。久居ひさい城下への公道にあり、半田越久居はんだごえひさい道と高茶屋たかぢやや道とが分岐し、津からの出口にあたっていた。

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普及版 字通 「出口」の読み・字形・画数・意味

【出口】しゆつこう

出言

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